映画『ギャングスターズ 明日へのタッチダウン』感想ネタバレあり。ロック様のアメフト姿が最高

フットボールフィールドで暴れまくるギャングたちの成長記録。今回は『ギャングスターズ 明日へのタッチダウン』をご紹介します。

作品情報

原題:GRIDIRON GANG
邦題:ギャングスターズ 明日へのタッチダウン
上映時間:125分
制作:2006年/アメリカ
日本初公開:劇場未公開

キャスト・スタッフ

監督:フィル・ジョアノー
脚本:ジェフ・マグワイア

登場人物:
ショーン・ポーター…ドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソン
マルコム・ムーア…イグジビット
ボビー・ポーター…L・スコット・コードウェル
ポール・ハイガ…レオン・リッピー
テッド・デクスター…ケヴィン・ダン
ウィリー・ウェザース…ジェイド・ヨーカー
バグ・ウェンダル…ブランドン・スミス
ダニエール・ロリンズ…ジャーニー・スモレット
ロジャー・ウェザース…マイケル・J・ペイガン
ケルヴィン・オーウェンズ…デヴィッド・V・トーマス
ジュニア…セツ・ターセ
レオン・ヘイズ…モー

あらすじ

少年院からの出所後も再び犯罪を犯し命を落とす者もいるアメリカの少年犯罪。

その現状を憂う少年院の教官ショーン・ポーターは同僚マルコムと共に、更生プログラムとしてアメフトを教えることにした。

この取り組みを通じて責任感や規律などを身につけさせることが狙いだ。

はじめは互いに反目し合っていたチームも次第に結束力を高め、やがて高校リーグに特別参加し、いよいよ試合に挑む。

しかし結果は惨敗、チームはバラバラに。それでもショーンは、これをバネにチームを立て直そうと奔走するが…。
<引用元:allcinema.net>

感想

実話を基にしているだけあって、アメフトを通じてチームになっていき更生されるという、いい面だけではなく、そこに到るまでの負の面だったり、ギャングたちの現実も映像化されているのが良かったんじゃないかと思います。

正直な話、アメリカンフットボールの防具で顔がはっきりとは分からないですし、ショルダーパッドなどで体型も隠れがちなので登場人物を見分けるのは簡単ではありません。

メインと思われる選手が何人かいるんですが、その数人でさえ映画の2時間ではちょっと厳しいところ。

誰がどんな罪で少年院にきたのかという背景まで覚えておくのは難しいけれど、試合映像を含めて目頭が熱くなるシーンも多く、内容がぎゅっと詰め込まれていて見応えあります。

感想とポイント(ネタバレあり)

↓↓ネタバレとなりますので、知りたくない方はお戻りください

ロードムービーを見ているような気分

撮影方法がすごく独特と言うか、手ブレしている映像が多様されているのが印象的な映画。

序盤のギャングたちが街を走るシーンも手持ちカメラで追いかけたような目線になっていて疾走感がありますし、少年院や会場でのアメフトシーンも手ブレが効いていて、迫力満点です。

さらに、試合映像がちょっと揺れたり、1カット内でズームインやズームアウトしたりすることで、まるで保護者が撮影したホームビデオのようで、子供の試合映像を見ているような気分になって見入ってしまいます。

映像がいい感じに揺れることでロードムービーにも思えて、チーム・マスタングスの成長記録を見ているような一緒に体験しているような感覚になることも。

エンドロールまで必見

『ギャングスターズ』はキルパトリック少年院の実話を基に、キャラクターや出来事に脚色を加えた作品となっています。

少年院でのアメリカンフットボールのプログラムには3つの柱…宿舎・学校・フットボールフィールド…があるとされていますが、それらは映画用に考えられたものではなく、本当にキルパトリック少年院でコーチが大事にしていることなんです。

その3つの柱を説明しているシーンを含め、キルパトリック少年院『マスタング・フットボール・ドキュメンタリー映像』の一部がエンドロールで見られます。

映画に出ていたあのシーンやこのシーンも実話だったの!?という驚きがあったり、実話を基にした話ということがより実感できるので、最後の映像まで見逃せません。

グッとくる!胸熱シーン

ロック様のアメフト姿

少年院の熱血教官、兼、熱血コーチを演じるのは、ロック様の愛称で知られるドウェイン・“ザ・ロック”・ジョンソンさん。

プロレスラーとしても絶大な人気を誇りますが、最近では『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』で大暴れしたり、『ランペイジ 巨獣大乱闘』で巨大ワニと戦ったりしていますよね。

俳優業での活躍が目覚ましいロック様ですが、実は、学生時代はアメリカンフットボールの選手でマイアミ大学にはスポーツ特待生で進学するほどの実力者だったんです。

大学のチーム“ハリケーンズ”ではディフェンシブラインを務め、1991年にはチームの一員として国内選手権を制しています。

コーチ姿がめちゃくちゃ似合ってハマり役と思っていたら、そんなバックグラウンドがあったんですね。

『ギャングスターズ』ではロック様が演じるショーン・ポーターのコーチ姿だけではなく、選手と同じようにアメフトの防具をつけている姿も見ることができます。

その時の、彼のユニフォームの番号は“94”。

これ、実は大学時代にロック様が背負っていたナンバーなんです!大学時代のロック様への敬意としてその番号が選ばれているのでした。

ナンバーも注目!敵か味方か

誰だか分からなくなりがちなアメフト姿ですが、13番と31番がポイントだということはすぐに気づくでしょう。

13番のウィリーと31番のケルヴィン。

彼らは元々、街の敵対しているギャング同士で、お互いのギャングチームメンバーにそれぞれ友人を殺されたことがあるという悲しい経験をしています。

そのため、少年院のアメフトチーム“マスタングス”で、フィールド上では所属を忘れて1つの家族になれといくら言われても、そんなこと出来ません。

むしろ、給水時にまで揉めたりと2人の間にはいつも不穏な空気が漂っています。

そんな2人がぐっと近くなる瞬間があります。それはウィリーが試合で怯んでしまってタッチダウンを決められなかった後の練習。

相手をぶっ飛ばすほど肩を入れてその相手を突破しろと言われても、やってみると敵役のコーチにぶつかる直前でビビって逆に投げ飛ばされるウィリー。

そして、それを見つめるケルヴィン。

ウィリーとケルヴィンの顔のショットが交互に映っていたので、てっきりここでいい意味でのヤジを入れたりアドバイスしたりでもして友情が芽生えるのかと思って、「お、来るか来るか」と期待していたんですが、“来た”のはこの練習じゃなかったんです。

なんとかコーチに負けずラインを突破することに成功したウィリーはその次の試合で、前回怯んだときと同じ状況を迎えます。

練習の成果を発揮できるか、また同じように怯むのか。

と、その時、ウィリーを助けるようにブロックに現れたのが31番!ケルヴィンだったんです。

もう、この応援来たってシーンはグオーッと来ます!そして、ケルヴィンのサポートもあり見事タッチダウンを決めたウィリーはケルヴィンの元へ歩み寄りハイタッチをするのでした。

スラムダンクの桜木花道と流川楓のハイタッチを思い浮かべてもらえると分かりやすいかもしれませんね。(でもハイタッチよりサポートに現れたときのほうが興奮します!)

これはオリジナルか脚色か分かりませんが、番号が13番と31番というのもいいですよね。

表裏一体みたいで、反発し合いながらもチームとして引き離せなくて、そして最終的には所属を超えた友情が生まれるんです。

ジュニアの復活

ジュニアの存在感も印象的です。

彼は本当に問題児で、最初アメフトチームを作るとなったときも、問題を起こされると困るということから参加を拒否されてしまいます。

それでも、今回こそはどうにか自分を変えたいと思ったジュニアは1人必死に自主トレに励んでチームメンバー入りを認められるまでになるんです。

元々エネルギーが有り余っていたジュニアですので、選手としてもぐんぐん頭角を現します。

ところが、せっかく順調に心身ともに成長していたジュニアですが、あるとき怪我を負ってしまい戦線離脱となるんです。

でも、自分を変えたい思いにウソはなく、ジュニアはサポートメンバーとして復帰します。

彼の存在があるだけでみんなの不安がなくなったりと、これまでのジュニアでは成し得なかった影響力を持ってチームに貢献するジュニア。

彼の成長していく様子と、プレーオフの試合でのサプライズは見逃せません。

最後に

個人評価:★★★☆☆(星3)