映画『はじまりのうた』キャストも曲も最高の歌を楽しむ作品

崖っぷちの音楽プロデューサーが恋人に裏切られた失意のシンガー・ソングライターが出会った時、そこから素敵な物語が始まります。

今回はそんな『はじまりのうた』をご紹介します。

作品情報

原題:BEGIN AGAIN
邦題:はじまりのうた
上映時間:104分
制作:2013年/アメリカ
日本初公開:2015年

キャスト・スタッフ

監督:ジョン・カーニー…『ONCE ダブリンの街角で』
脚本:ジョン・カーニー

登場人物:
グレタ…キーラ・ナイトレイ
ダン…マーク・ラファロ
バイオレット…ヘイリー・スタインフェルド
デイヴ…アダム・レヴィーン(マルーン5)(映画初出演)
スティーヴ…ジェームズ・コーデン
サウル…ヤシーン・ベイ
(モス・デフ)
トラブルガム…シーロー・グリーン
ミリアム…キャサリン・キーナー

あらすじ

音楽プロデューサーのダン。かつては人気ミュージシャンを次々と発掘し、ヒットを飛ばしてきた彼だったが、すっかり時代に取り残され、ついには自分が設立したレコード会社をクビになってしまう。失意のまま飲み明かし、酔いつぶれて辿り着いたバーで、ふと耳に飛び込んできた女性の歌声に心を奪われる。小さなステージで歌を披露していたのは、シンガー・ソングライターのグレタ。ブレイクしたミュージシャンの恋人デイヴに裏切られて別れたばかりで、今も失意のどん底。そんなグレタに一緒にアルバムを作ろうと提案するダン。お金のない2人がスタジオに選んだのは、なんとニューヨークの街の中。ストリート・ミュージシャンたちに参加してもらい、大胆にも路上でゲリラ・レコーディングを敢行してしまう2人だったが…。
<引用元:allcinema.net>

感想

音楽のパワーを感じられて、音楽そのものを楽しめる映画。歌ってる人たちが心から楽しんでいるのが伝わってきて何気ない風景も音楽があれば素晴らしい景色になるっていうのが本当にその通りだと思えます。

舞台はニューヨークです。なのでちょっとした観光気分に。見終わった後にはニューヨークの景色と一緒にグレタの演奏中の楽しそうだった顔が思い浮かんで、果たして自分は映画を見たのか壮大なミュージックビデオを見てたのかという変な気分にもなれます。

曲はもう言わずもがないい曲ばかり。だけど同じ曲でもアレンジがついたらこうなるんだってプロデューサーなのかアレンジャーなのかそういう人たちの凄さみたいなのも感じられるのもすごいところ。

あとやっぱりね、売れたりして環境が変わっても恩を忘れない人っていうのが本当にすごい人成功者だなと。ああいう人は信頼できるし、ある人の力になりたいってなったときのパワーがすさまじかったのもよかったです。

感想とポイント(ネタバレあり)

↓↓ネタバレとなりますので、知りたくない方はお戻りください

はじまりのうた20分で惹きつけられる

始めからお気に入り。バーでグレタがギター片手に歌っているところを見たダン。バーの客が全然盛り上がらない中、彼だけはヒットの匂いを感じてグレタに近づきます。

実はこの時、ダンにはグレタの曲のアレンジが“見えて”いました。そう、本当に見えるんです。実際はグレタのギター弾き語りなんですよね。でもダンの目には透明人間がバックバンドで演奏してるような見事なアレンジが見えてるわけです。

透明人間がピアノの鍵盤を押していたり、ドラムを叩いていたり。楽器はもともと舞台上にあって楽器自体が宙に浮くということはなく、置いてある場所からは動かないんですね。だからピアノの椅子の上に置いてあるバイオリンは椅子の上にあるまま弦だけ動いて弾いているように演出されていて。

このシーンはどうやって撮ったんだろうっていう興味もわくんですよ。でもそれと同時に音楽プロデューサーにはこう聞こえるというかこう見えているのかなと本当に思わせられて、すごい世界の人たちだなと感心しました。

ちなみに、キーラ・ナイトレイさんはこの映画で初めてギターを披露して初めてこんなにガッツリ歌うんですね。気になる歌声は好みによるとは思うんですが私の大好きな声質ではありませんでした。でもめちゃくちゃ可愛くて歌手にいそうだなとも思えたので個人的にはこの役を演じることに違和感はありませんでした。

こんなすごい人たちも出ています

グレタ役のキーラ・ナイトレイさんやダン役マーク・ラファロさんの他にも素晴らしい方々、特に音楽の映画なので、音楽界からすごい人たちが出ています。

アダム・レヴィーン(マルーン5)

これまでグラミー賞3度受賞の大人気ポップロックバンド、マルーン5のボーカリスト。日本でも2004年のノエビアのCMで『SHE WILL BE LOVED』、2005年のトヨタのCMで『Sunday Morning』が起用されて大ヒット。

2015年発売の『Sugar』に至ってはyoutubeでの再生回数が今日(2018年05月)の時点でなんと25億7千万を超えています。あまりにも有名なので耳にしたことがある人も多いんじゃないでしょうか。

アダムさん個人としては、アメリカのオーディション番組『The Voice』の審査員としてもおなじみですよね。

私も大好きな番組なんですが、挑戦者に背を向けている状態では観客から見て一番右、“コーチになりたいボタン”を押して椅子が回転すると挑戦者から見て一番左に座っています。ちなみにこの番組は「目」ではなく「耳」から入る番組なので歌に自信がある人たち、本当に歌が上手い人たちが出てくるのでおすすめです。

そんな彼がこの映画で演じているのはデイヴ。大学の頃から長年グレタと付き合っていたものの、曲がヒットしてレコーディングやツアーに出たとたん、音楽関係者と浮気してしまう役どころです。

アダムさんが歌うシーンもたくさん詰まっていますので、彼の歌声を聞くだけでもこの映画の価値がありますね。

あまりにも自然に演じているので知らなかったんですが、実はこれが映画初出演。脚本を読んで作品が本当に気に入ったので出演を決めたそう。しかも監督に期待してもらえるなんて光栄だということでノーギャラだったとか。

ちなみにデイヴとグレタがニューヨークに来て与えられる“最高級”の新居はアダムさんの本当の家なんですって。

さらにデイヴのデビューアルバムのジャケットに「JANE」と見えるところがあるんですが、マルーン5のデビューアルバム『Songs About Jane』に掛けられているのもオシャレですよね。

シーロー・グリーン

“ソウル・マシーン”

グラミー賞5度受賞にして、大ヒットシングル「Forget You (aka “F-k You”) 」ではグラミー賞5部門にノミネートするなど何かと話題に挙がるシンガー兼ラッパー。

早口のラップはもちろんソウルボイスを聴かせる他、シンガーソングライター、プロデューサー、作曲家、俳優、ファッションアイコンなどと様々な顔を持つ。

この映画では音楽会の大スター・トラブルガムを演じています。ダンのおかげで曲がヒットし売れて豪邸や名誉を手に入れたと思っている彼はダンのためなら何でもするとダンに伝えます。そして口だけじゃなく彼にしかできないことでダンを支えるんですね。

今でも有名人がTwitterなどのSNSで呟いたことによって大ヒットになる商品や注目をあびる曲や動画があったりしますよね。大スターの影響力って本当にすごいなと思うんですが、彼は自分の影響力を分かってるんだなとも思いました。

ヤシーン・ベイ(モス・デフ)

2011年頃まではミュージシャンとしてはモス・デフ、俳優としてはダンテ・ビーズ名義で活動していた。ヒップホップ界に大きな影響を与えてきたと同時にテレビドラマや映画にも数多く出演。

2016年1月には音楽業界と映画業界の両方から引退し、ファッション業界への参入を宣言していました。しかし2017年のライブに出演したり2018年にもライブ主演してアルバムの発表をしているので本当に引退するのかは疑わしいところです。

この映画では、ダンと共にレーベルの経営を担うサウルを演じています。ダンが立ち上げたレーベルでサウルはダンと共にアーティストをいちからサポートして来ましたが、ここ5年ダンに新しい歌手をプロデュースする気が見えず、レーベルの経営方針でダンと揉めるまでになってしまいます。そしてついにはダンにクビを宣言するんです。

その後、グレタと出会ったダンが頼ってくるのも元パートナーであるサウルでした。でもサウルの仕事はデモを作ることではなくデモを聞いて売れるか判断すること。デモを作ってまた来て欲しいと冷たくあしらうのでした。

ジェームズ・コーデン

トニー賞最優秀主演男優賞も受賞したことのある実力派俳優。イギリスの人気オーディション番組『Britain’s Got Talent』での優勝をきっかけに世界的オペラ歌手となったポール・ポッツ(6歳のコニーに勝っての優勝で印象に残っている人もいるのでは?)の人生を描いた映画『ワン・チャンス』でポール・ポッツを演じ注目を集めた。

この映画ではデイヴとグレタの大学からの友人であり、売れないミュージシャンのスティーヴを演じています。デイヴに浮気されてしまったグレタがニューヨークで頼るのがスティーヴ。彼はめちゃくちゃ親切でグレタをそのまま放っておけず、自分が住む部屋へグレタを置いてあげるし、自分がいつも歌うバーのライヴでグレタをステージに誘ったりします。

スティーヴのおかげでダンと出会ったグレタ。グレタたちがニューヨークの町中でゲリラライブをするときも協力するなどグレタとダンには欠かせないメンバーになっていくのでした。

まとめ

個人評価:★★★☆☆(星3)
・1人で見れる
・友達と見れる
・恋人と見れる
・親子で見れる
・音楽が好きな人におすすめ