韓国映画『探偵なふたり』感想ネタバレあり。結末そして続編は?

クォン・サンウ×ソン・ドンイル出演、抜群のコンビネーションが光る韓国映画『探偵なふたり』をご紹介します。

作品情報

原題:탐정: 더 비기닝
英題:THE ACCIDENTAL DETECTIVE
邦題:探偵なふたり
上映時間:120分
制作:2015年/韓国
日本初公開:2016年

キャスト・スタッフ

監督:キム・ジョンフン
脚本:キム・ジョンフン

登場人物:
カン・デマン…クォン・サンウ
ノ・テス…ソン・ドンイル
イ・ミオク…ソ・ヨンヒ
イ・ジュンス…パク・ヘジュン
キム・ヨンギュ…イ・スンジュン
ノ刑事の妻…イ・イルファ
隣の入院患者…オ・ジョンセ
パン屋のおばさん…パク・ジュンミョン

ストーリー

未解決事件のサイトを運営する推理オタクの人気ブロガー、カン・デマン。

かつては警察を目指すも夢破れ、いまは妻の尻に敷かれ子育てに追われるしがないマンガ喫茶の店長。

自慢の推理力を活かしたいと、ことあるごとに捜査に首を突っ込み警察の邪魔をする。

一方、そんなデマンをニガニガしく思っているのが、伝説の刑事ノ・テス。

かつては“人喰いザメ”の異名で恐れられた彼だったが、今はその熱血ぶりがアダとなり、閑職に追いやられていた。

そんなある日、デマンは親友の現職刑事が殺人容疑で逮捕されたことを知る。

彼は犯人でないと確信したデマンは、自分で真犯人を見つけ出すと決意。

犬猿の仲のテスと手を組み、独自に捜査を進めるのだったが…。
<引用元:allcinema.net>

感想とポイント(ネタバレあり)

↓↓ネタバレとなりますので、知りたくない方はお戻りください

狂犬刑事×素人探偵

逆の立場を演じるクォン・サンウさん

狂犬刑事と推理好きな素人の組み合わせで思い浮かぶのは、同じくクォン・サンウさんが出演する韓国ドラマ『推理の女王』シリーズ。

でも、ドラマと大きく違うのは映画だと演じる役柄が真逆だということ。

ドラマではクォン・サンウさんが狂犬刑事で、チェ・ガンヒさん演じる推理好きでどの現場にも踏み込んでくる主婦を邪魔者扱いしつつも見事な推理にほだされて徐々に相棒になっていきました。

今回はその逆なんです。クォン・サンウさんが素人の推理オタクで、止められてもガンガン捜査現場に足を踏み入れ、頼まれてないのに自分の推理を披露しまくります。

制作年順でいくと、この映画の方が先なので、きっとドラマの時にこの映画のノ刑事の気持ちがわかったことでしょう。

素人の相棒はプロ中のプロ

映画で狂犬刑事を演じるのはソン・ドンイルさん。

『応答せよ』シリーズの父親ソン・ドンイル役、『チュノ』のテギルのライバルであるチョン・ジホ役、そして『麗<レイ>』で大将軍にしてスンドクの父パク・スギョン役など、ご覧になった方もいるのではないでしょうか。

今回の映画でも、深みのある渋いお声が素敵で、立ち振る舞いと相まってベテラン感を醸し出しています。

そんな方がたまに見せる笑顔の怖いこと怖いこと。笑。

お礼を言いたいけど素直に言えないところなど、こんな人いるよねとなんとも微笑ましく思える姿も見せてくれます。

2人のチグハグさが最高

刑事と推理オタク、2人の言動がとことん合わないんですが合ってるんです。チグハグなんだけどバランスがいいというか…。それがこの映画の楽しさであり面白さでもあると思います。

思わずブフフとなった、個人的にツボにはまった楽しいシーン。

●事件現場の黄色いテープをかっこよくまたごうとするノ・テス刑事と、それを邪魔するかのようにテープを持ち上げ潜って通るカン・デマン。

●ノ刑事のトレンチコートに憧れて、次の日に同じ色で同じような長めの丈のコートを着てくるデマン。笑。でもそのコートはレインコートだとノ刑事に指摘される。笑笑。

●子連れで捜査にやってきたデマンを見て、男が家事を手伝うなんて情けないと言っていたノ刑事。でも実は、ノ刑事も家に帰ると奥さんの尻に敷かれていたんです。そしてそれを知った時のデマンのニヒルな笑み!最高です。

事件の真相は○○殺人事件だった!

殺人事件を扱っているだけに、途中ちょっとだけ怖いです。

お化け屋敷が「暗さと音の“何か来るぞ感”でもうダメ」という人にとっては厳しいかもしれません(ちなみに私はもうダメ派です)。「お化け屋敷?ただのアトラクションじゃん」と余裕の人にとっては物足りないかもしれません。

そんなほんのちょっとだけ怖いシーンもある映画ですが…事件の真相をズバッとお伝えしましょう。

この事件、実は2度にわたる○○殺人だったんです!

登場人物が多いので簡潔にまとめてみました。本当の本当にネタバレOKな方はどうぞ。

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蛇足…少し残念だったところ

殺人事件の解決に向けて捜査が進む中、必然的に登場人物が多くなっていきます。刑事モノなので仕方がないんですが、いきなり新しい人物が容疑者として浮上するんですね。

でも、俳優さんの顔と役名が一致しないので、「誰だろう」「これまでどこかに出ていたかな」と考えてしまいます。

容疑者候補として出てきただけかなという人が、あとでまた有力人物として出てきたりもしますので、「誰だっけ」「何した人だっけ」と思っているうちに過ぎ去ってしまい、これはもう勝手にですが、置いてきぼりをくらったような感覚になりました。

ただ、顔を覚えるのが得意な人や、人物の細かいところまでは気にせず流れで理解できる人にとってはまったく問題ないですね。

気になる続編は…

原題は『探偵:ザ・ビギニング』。題名の通り、2人が最高の相棒になるまでの“序章”が描かれていました。

劇中の2人のやりとりを見て楽しんだ人の中に、これは続編が作られるんじゃないかと期待された方も多いと思います。

そんな皆さんに朗報!

2018年韓国で『探偵:リターンズ(原題)』として続編が6月に公開される予定です。

続編では『探偵なふたり』で抜群のコンビネーションを見せていたクォン・サンウさんとソン・ドンイルさんが再タッグを組むのはもちろんのこと。

さらに、メンサ会員(全人口の内上位2%のIQの持ち主だけが入れる国際グループ)でありながらサイバー興信所を運営している役柄でイ・グァンスさんが加わり、“トリプルコンビ”として事件解決に奮闘するようです。

日本での公開はあるんでしょうか…。あまり間を置かずに公開されると嬉しいですね。

最後に

個人評価:★★★☆☆(星3)
・クォン・サンウのコメディー俳優としての演技が光る
・またこの2人のコンビを見たい!
・韓国の女性が強いのか結婚した夫が弱いのか…